<歯を失う原因の97%は「ムシ歯」と「歯周病」>

日本の入れ歯人口は一千万人と言われています。
なんと10人に1人が入れ歯のお世話になっている計算です。

歯の喪失はある日とつぜん襲ってくるのではありません。
ムシ歯や歯周病というありふれた病気がジワジワと
進行してきた結果なのです。
たとえ1本でも自分の歯が残っていれば、
入れ歯でもかみ心地が違います。
自分の歯を永く使い続けられるように、
ムシ歯や歯周病への理解を深めておきましょう。

<ムシ歯菌の大好物は砂糖>

私たちの口の中には、300種以上の細菌が住んでいます。
その中でも歯に悪さをするのが、
ミュータンスなどのムシ歯菌です。

歯についている白いネバネバしたものを
プラーク(歯コウ)といいますが、

これはムシ歯菌のかたまりです。
このムシ歯菌は砂糖が大好物。
短時間に砂糖を分解し歯にこびりつき、食べ物の残りカスや
他の菌を抱き込んで歯コウを
つくります。
歯コウの中で糖分やでんぷんが分解されて酸が出て、
歯の表面をとかします。
これがムシ歯の始まりです。
ムシ歯で大きな穴があいていれば
食べ物がその中で
腐り悪臭を放ちます。
このような状態にならないためにも年に一度は
ムシ歯の
チェックをし、なるべく早めに治療をすることが大切です。

むし歯には次の4っの段階があります。
C 1 C 2 C 3 C 4

「歯周病対策は20歳代から」

ムシ歯とともに歯をなくす原因の半分は歯周病です。
歯周病とは歯と歯グキのさかいについた歯石
(細菌のかたまり)が
歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かす病気です。
ほっておくと、歯グキが
やせてしまい歯と歯の間にすきまができてしまい
歯がグラグラしだしやがてぬけてしまいます。
 

<症状は・・・?>

1 歯グキが赤くはれる
2 歯グキから血が出る
3 ウミが出て、口の中がネバネバした感じになる
4 口臭がひどくなる
5 歯グキがやせて、歯根が露出する
6 歯が細長くみえる
7 歯と歯の間にすきまができる
8 歯がグラグラ動く
9 歯がぬける
健康な状態 歯肉炎 歯周病

歯周病がこわいのは、自覚症状がほとんどないことです。
成人の90%は歯周病にかかってるといわれています。
しかし困ったことに、大部分の人はそれに気づいていないのです。

将来、入れ歯のお世話にならないように、いつまでも自分の歯でおいしく食事ができるように
定期的にチェックをうけ、早期発見を心がけてください。