“夏の旅”
1977年8月12〜18日


「夏は沖縄だよ!」とB君。名古屋の八百子ちゃんの友達が、『 沖縄、与論島1週間の船旅を2万円で連れて行ってくれる。』という話でした。「2万円で大丈夫なのか?」と。「大丈夫なんじゃない、行こうぜー!」とB君。「まー、いいかー。」と、行く事に。メンバーは、B君と,、B君の同学部のA君と私の3人。U君M君は忙しいとの事でした。



当日は、Zで名古屋へ。車は八百子ちゃんの家に置いて港へ。
(Zと、一週間も離れるなんて初めての事で、とても心配でした。) 



乗船すると、八百子ちゃんの友達のK子ちゃん、R子ちゃんを紹介されました。名古屋弁の元気な二人は、乗客の世話をしていたらしく。その様子は、私が今まで出会った女の子とは全く別なものでした。

普通なら乗船手続きや案内があるのに、「おー!八百子と三人なー。」だけ。後は、何も無し。少なくてもお客としては扱われていないのが判り。船が陸から離れた途端、(男じゃ売れないよな?)と、本気で思いました。




部屋は船底みたいな所で、2段ベッドが4個(8人部屋)。しばらく文句を言っていましたが全く聞いてもらえず諦めたところ。何故か私のベッドには女の子がいるのです。乗船して間もなくから、気が付くと後ろにいて、とうとうベットの中にまで・・・。(猫なら摘み出すところですが。「オーイ!誰か何とかしてくれー!」という顔なんです。) よくEさんの奥さんに「あんた達は、人畜無害の子供のくせして、偉そうな事言うんじゃないわよ!」と言われていましたが、“男”に見えなかったのなら、情けない事ですね。



2日目


A君が頑張った早食い競争。残念ながら2位でした。(体型を見れば2位は上出来。)

何故2万円なのか?何故我々3人だけが孤立しているのか?全く分からない。(海の上で無かったら、なんとかなるのにと。フェアレディZという“鉄の鎧”を取り上げられた私は、不安で一杯でした。)



そして、常識を逸脱したナビ(B君)に誘導された私は、とんでもない事に巻き込まれ。孤立した空間から飛び出し、沖縄の強い日差しのような視線を浴びる事になるのです。